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きみもリトルスター

星の数だけ吐き出したい気持ちがある @com_atcom

虫のなかのわたし

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仕事をしていた

 

目の前にあるガラス窓に、一匹の小さい虫がいた。

長く飛べるほどの羽をもっていないその虫は、一瞬、ひゅんと窓にぶつかってはまた落ちていた。

 

きっと、窓の向こうの景色は見えているのに、どうしていけないんだろうと不思議に思っていたはずだ。

 

 

何度も何度もトライしては、ぶつかって、下に転がるそいつを見ていた。

 

 

本当に残念なことだが、その窓はあかない。

 

 

わたしも開いたところを見たことがないのだから、奇跡でも起こらない限りその窓はあかないんだ。

 

 

もし可能性があるとすれば、窓の隣にある勝手口、そこを通るわたしたちの隙を狙って飛び出すか、部長の大雑把な性格で扉が開けっ放しになったときか、そのくらい。

 

 

窓から出るのはきっと外への最短ルートだ。

 

 

外の景色もずっと見えているんだから、ここをどうにかすればすぐ外に出られるんだ。

 

 

 

 

 

そうか、そういうことか。

 

 

 

 

 

 

今いる現実や立ち位置からみる"なりたいわたし"を想像するのも、こういう人になりたいというお手本のような存在も、思いめぐらせ目の当たりにするのは容易い。

 

 

そこに開かない窓が一枚だけ、遮っていたとしてもだ。

 

 

現実と理想はとても近い。

 

 

ただ、近いだけで届かない。

 

 

 

でも、もし、その虫に隣の勝手口をみる余裕があったら?

 

もし、お、あいつはマイペースなやつだから扉を開けっ放しにすることが多いな、と分析できたら?

 

飛べない羽を最大限、最もいいタイミングで飛ばせる準備をしたら?

 

 

 

 

憧れのあの人と同じような道を進めば同じ結果になるとは限らない。

 

 

例えば窓を奇跡的に誰かが開けてくれる瞬間に飛び出せたら

 

例えばこちらの大掃除の日に偶然飛べたなら

 

 

それはかなり幸福なことで、実はそれを目標にしてしまっているのかもしれない

 

 

 

時間のスピードは同じではなくて

決めるのは自分

 

早いか遅いかを決めるのは自分

 

 

いつも最善の準備ができているわたしでいたい